変形性膝関節症に対するラジオ波焼灼術間の比較
変形性膝関節症に対する3つのラジオ波焼灼術の有効性の比較。システマティックレビューとメタアナリシス
Chou SH, Shen PC, Lu CC, Liu ZM, Tien YC, Huang PJ, Chou CM, Shih CL. Comparison of Efficacy among Three Radiofrequency Ablation Techniques for Treating Knee Osteoarthritis: A Systematic Review and Meta-Analysis. Int J Environ Res Public Health. 2021 Jul 12;18(14):7424. doi: 10.3390/ijerph18147424. PMID: 34299875; PMCID: PMC8306337.
背景と方法
ラジオ波焼灼療法(RFA)は,2010年に変形性膝関節症(OA)の治療に初めて導入され,低侵襲な治療法として注目されている。
現在、変形性膝関節症の治療には、従来型RFA、パルス型RFA、冷却型RFAの3つのRFA技術が採用されている。
しかし、異なるRFA技術の膝OA治療における有効性はまだ不明である。そこで,PubMed,Embase,Cochrane Libraryの3つの電子データベースを用いて,関連する論文を系統的に検索した。
結果
膝OAの治療におけるRFA技術の使用を調査した論文のメタ分析を行い,治療前後の痛みにおける効果の大きさをプールした.合計20の適格な論文(605人の患者を含む)がメタ分析の対象となった。
治療後、1ヵ月、3ヵ月、6ヵ月後の追跡調査では、3つのRFA手技すべてにおいて、ベースライン時と比較して患者の痛みが有意に改善していた(p<0.00001)。
しかし,3つのRFA手技間では,すべての追跡調査において有効性に有意な差はなかった(p>0.05)。
3つのRFA技術は、治療後6カ月までの間、痛みの有意な改善を示した。膝OAの治療における3つのRFA手技の有効性を比較した結果,3つのRFA手技の間で,1,3,6,12か月後の経過観察において,痛みの軽減に有意な差は認められなかった。
キーワード:従来型高周波、冷却型高周波、変形性膝関節症、パルス高周波。
所感
変形性膝関節症に対するラジオ波焼灼術の効果です。3つの方法間では特に有意差が無かったようです。