家庭医療と痛みの診察室

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膝関節症に対してジクロフェナク外用が有効

変形性膝関節症に対するジクロフェナク液の局所投与:無作為化比較試験の更新メタアナリシス

Ling T, Li JJ, Xu RJ, Wang B, Ge WH. Topical Diclofenac Solution for Osteoarthritis of the Knee: An Updated Meta-Analysis of Randomized Controlled Trials. Biomed Res Int. 2020 Nov 24;2020:1758071. doi: 10.1155/2020/1758071. PMID: 33299860; PMCID: PMC7707945.

pubmed.ncbi.nlm.nih.gov

背景

 本試験は,変形性膝関節症(OA)患者におけるジクロフェナク外用液の有効性と安全性を評価するために実施した。

方法

  PubMed,Embase,Cochrane Library,Web of Science,およびScopusデータベースを用いて,2020年6月までの無作為化比較試験を検索した。

 WOMACの痛み,こわばり,身体機能サブスケール,歩行時の痛み,有害事象の発生状況をプールし,ジクロフェナク外用液の有効性と安全性を包括的に解析した。

 すべての統計解析はReview Manager 5.3ソフトウェアを用いて行われた。

結果

 5つのRCTが含まれ、高品質なエビデンスが得られた。ジクロフェナク外用液の有効性については、WOMACの疼痛、こわばり、身体機能の各サブスケールの平均値、および歩行時の痛みの平均値は、いずれもジクロフェナク外用液を支持して統計的に有意であったが、ビークルコントロールとの比較では、ジクロフェナク外用液を支持した。

 ジクロフェナク外用液の安全性は,塗布部位の皮膚反応を除いて,ビヒクルコントロールと同様であった。

 以上より,ジクロフェナク外用液は,膝関節症患者に対して有効かつ安全に使用できるが,軽微な皮膚反応を引き起こす可能性があることが示された。

 

所感

 膝関節症に対してジクロフェナク外用が有効なようです。