痛みに対する光線療法について
光線療法治療器についての論文紹介
①慢性疼痛の治療法として光線療法があり、この場合「低出力光線療法(Low Level Light Therapy : LLLT)」のことを指す。
②LLLTではレーザーメスなどより低いエネルギーを利用して組織に可逆的な変化を起こして、その結果鎮痛・筋肉の弛緩などの効果を得る
③現在の日本でLLLTに臨床的に使用できる光線療法機器は、半導体レーザを光源とするものとハロゲンランプを光源とするものに大別できる。
④半導体レーザには大きく分けて連続波小出力タイプ(ミナト医科学:ソフトレーザリーJQ-W1)と大出力パルス波タイプ(OGウェルネス:ファインレーザーEL-1000など)に分類できる
⑤ハロゲンランプを使用するもの。東京医研:スーパーライザーPXなど。ミナト医科学:アルファビームALB-200Hなど。
⑥これまで主に臨床報告に基づくエビデンスから鎮痛・筋弛緩等の効果が利用されてきたが、徐々に動物実験レベルでのエビデンスが明らかになりつつある。
⑦最近は外国においてメタアナリシスも次々と報告されており、いまだ明確ではない鎮痛機序、有効出力、時間、回数等も今後解明されることが期待される。