関節鏡下膝関節手術後の痛みを緩和するのに、関節内マグネシウム投与が有効

関節鏡下膝関節手術後の術後疼痛緩和のための関節内マグネシウム：無作為化比較試験のメタアナリシス

Shi L, Zhu H, Ma J, Shi LL, Gao F, Sun W. Intra-articular magnesium to alleviate postoperative pain after arthroscopic knee surgery: a meta-analysis of randomized controlled trials. J Orthop Surg Res. 2021 Feb 5;16(1):111. doi: 10.1186/s13018-021-02264-1. PMID: 33546717; PMCID: PMC7863353.

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目的

　関節鏡下膝関節手術後の術後疼痛緩和に対する関節内（IA）マグネシウム（Mg）の安全性と有効性を評価することを目的とした。

方法

　PubMed，Embase，Medline，Cochrane library，Web of Scienceを検索し，膝関節鏡手術後の痛みのアウトカムをIA Mgの有無で比較した無作為化対照試験を同定した。

　主要アウトカムは、術後の異なる時点での安静時および動作時の痛みの強さと、術後24時間以内のオピオイド累積消費量であった。副次的には、最初の鎮痛薬を要求するまでの時間や副作用などが挙げられた。

結果

　合計で677名の参加者を含む11の研究が適格基準を満たしていた。術後2，4，12，24時間後の安静時および動作時の痛みのスコアは，IA Mg群が対照群に比べて有意に低く，補助的なオピオイドの消費量は少なく，最初に鎮痛薬を必要とするまでの時間も長かった。副作用については、両群間に有意な差は認められなかった。