痛みが強い椎体骨折には早期にBKPをおこなった方が良い
離床後も疼痛の強い骨粗鬆症性椎体骨折には早期に Balloon Kyphoplasty をしたほうがよい
抄録
健康寿命のみならず生命予後にも影響する骨粗鬆症性椎体骨折(OVF)に対して,当院ではプロトコルを作成し,必要に応じて早期除痛・ADL回復を目的とした受傷後2週以内の早期Balloon Kyphoplastyを行っている.
4週以上経過した群に比べ,術後4週での疼痛は有意に改善しており,ADL,入院中の内科合併症,続発する新規椎体骨折について有意差はないものの,早期群のほうが良好な傾向にあった.離床後も疼痛が強い症例には手術を行うことが望ましい.
所感
日本の研究ですが、椎体骨折で痛みが強い場合には早期にBKPをおこなった方が良いようです。回復までに早ければ早いほど、健康寿命や生命予後にも良い影響を及ぼすため、「寝かせて待つ」はしないようにしたいものです。